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「すっぱいブドウ」の心理

イソップ物語に「すっぱいブドウ」という話があります。
キツネは、はじめは木にぶら下がっているブドウが欲しくてジャンプします。
でも、いくらジャンプしても届きません。
そのうち、「ブドウはすっぱいに違いない」とはき捨てるように言って、その場から去っていくというお話です。
これは、多くの人に当てはまります。

(1)「やってやるぞ!」
(2)「うまくいかない……」
(3)「そんなに魅力的なものじゃなかった!」「そもそも欲しくなかった!」などとキレる
(4)撤退

(仕事の例)
(1)出世してやるぞ!
(2)まったく評価されない……。
(3)出世だけの人生はつまらない!出生するやつは、みんな性格が悪い!
(4)撤退

(副業の例)
(1)ネットで稼ぐぞ!
(2)全然、稼げない……。
(3)金、金、金って、金の亡者め!
(4)撤退

(プライベートの例)
(1)結婚するぞ!
(2)メールしても、まったく返信がない……。
(3)そこまでして結婚したくないし!
(4)撤退

出版企画を提案するとき、よく断られます。
特に「基本にカエル英語の本」のときは、数十社に、出版企画をメールを送ったものの、「ぜひ、出版したい」と返信があったのは自費出版の会社だけでした。
メールの中には、「文法の本なんて売れない」と書かれているものもありました。
しかし、諦めずにいると、書籍化。
ヒットしています。

もし、すっぱいブドウの話のように、「オレ、そもそも出版なんてしたくなかったし!」などとなっていれば、書籍として世に出なかったことでしょう。
人間誰しも、すっぱいブドウの話にあるような心理に陥りがちです。

だから、「成功するには、腐らず、成功するまでやめないこと」が大切です。
これを実践した人たちだけが、成功を勝ち取っています。

ちなみに「そこまでして〜したくない」というフレーズを使う人は、要注意です。この、すっぱいブドウの心理になっているかもしれませんから。
それに、うまくいっている人たちの多くは、「そこまで」しているからこそ、成功しているのですしね。

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