「身の上話」「苦労話」「失敗した話」「泣ける話」をすると……
まだ初々しい新人だった頃の話です。
突然、雲の上の存在の取締役クラスの上司に、新人全員、食事に誘ってもらいました。他の人達は「取締役と話せる」「食事がタダで食べれる」ということで、単純に喜んでいましたが、その頃から、既にひねくれていた私は、「どうせ会社の金を使って、自分の食べたいものを食べたいだけなんでしょう?社会人としての心構えなんかを説教するんでしょう?しかも、俺ってすげーぜ、みたいに自慢するんだろうなー。行くの嫌だなー」なんて思っていました(笑)
しかし、その人は違ったんですよね。
やはり会社の金で食事しましたが(笑)、自慢・説教などは一切せずに、「身の上話(愚痴ではありませんよ)」「苦労話」「失敗した話」「泣ける話」をしたんですよね。
たとえば「昔、上司と衝突して、窓際に追いやられたりしたんだよねー。胃に穴が開くし、体も壊すし……。でも、その頃、子供がまだ小さくて会社を辞めるわけにはいかず……。家族の為にと思って頑張ったんだけど、状況は変わらなかったんだよね。でも、ようやく認められたと思ったら……」なんて感じです。
その人のオーラもあいまって、ひねくれ者の私ですら、「初対面に近い状態なのに」、その人って「いい人」で、「信頼できる」と思ってしまいました。実際、食事会が終わってから、新人の間では、その人は神様のような存在になっていました。
でも、これって、昔から使い古されている手なんですよね。初対面の人の「信頼」を獲得する為の……
つまり、初対面であっても、自分の「身の上話」「苦労話」「失敗した話」「泣ける話」などをすると、一気に信頼感を獲得することができるんです。でも、こういった話をすると、何故、信頼を獲得できるのでしょうか?
「身の上話」「苦労話」「失敗した話」「泣ける話」などは、通常、赤の他人には話しません。というのも、こういった話は、自分の本音、人柄、内面、考え方が、伝わりやすいためです。つまり、こういった話を聞くと、その人の本音、人柄、内面、考え方などがわかったつもりになってしまうのです。「話を聞く→その人の本音などがわかったつもりになる→信頼感がわく」といった感じでしょうね。
その取締役って、切れ者で有名でしたので、恐らく「信頼を獲得するため」に、「故意に」このような話をしたんでしょうね。
※)ちなみに、苦労話と愚痴は違いますよ。愚痴は好意的にとられない場合が、非常に多いので、注意してくださいね。
「生活が大変で……」→愚痴
「生活が大変だったけど、今は……」→苦労話
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特に、物を販売するホームページ・ブログや、アフィリエイト系のサイト・ブログの場合、どうしても怪しくみえてしまいます。怪しいにも関わらず、稼ぎを増やさないといけない訳なのですが……
そこで登場するのが、自分の「身の上話」「苦労話」「失敗した話」「泣ける話」などの記事を書いて、初対面の人の「信頼」を獲得するという方法です。つまり、サイト・ブログに、「身の上話」「苦労話」「失敗した話」「泣ける話」のような話題を載せるんですよね。
「計算高すぎ!」ってクレームを言いたくなりませんか?(笑)
これだけで成功するほど甘くないのですが、一つのテクニックとして……