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編集者の思考パターンを読む〜出版する方法

時には執筆依頼をキッカケに、時には出版企画の売り込みで、時には何の目的もなく、様々な編集者と接してきました。
編集者と話しているとき、ふと「編集者たちの思考パターンは、アラサー・アラフォーの婚活女性の思考パターンと似ている」と気がついたのです。
だから、アラサー、アラフォーの婚活女性の口説き方がわかれば、編集者の口説き方も、多分、わかります(笑)
※)編集者を口説けば、本を出版できます。正確に言えば、権限のある編集者を口説かないと100パーセント、本を出せるわけではありませんが。
※)もちろん、わたしの推測が正しければ、の話です。

アラサー、アラフォーの婚活女子の思考パターン

結婚の目的は「幸せになること」。
目的は同じでも、人によって、それを達成するための「手段」が違います。アラサー・アラフォーの婚活女性は、以下の2つのタイプに大別できます。

<1>
恋愛と結婚は別。やっぱ、結婚相手は経済力がないとね。愛よりも、お金よ!
→「エリート社員」「公務員」「社長」などが好み

<2>
恋愛の延長線上に、結婚があるんだよね。お金よりも、愛よ!
→「ドキドキする男性」が好み

※)不況も相まって、1が多数派です。

しかも、女性によって「好みのタイプ」はバラバラ。

同じ「経済力」が目当てでも、「とにかく安定」ということで「公務員がいい」という女性もいますし、「とにかくセレブ」ということで「社長がいい」という女性もいます。

同じ「ドキドキ」が目当てでも、ムキムキの筋肉質の男が好みの女性もいればし、細身の男性が好みの女性もいます。

このような状況のアラサー、アラフォーの婚活女子。
彼女たちを口説くには、どうすればいいと思いますか。

私は「ニーズを満たす口説き文句」が大切だと思っています。

たとえば、目の前に「経済力が目当ての婚活女子」がいて、30秒しかアピールする時間がないとしましょう。何と言って、口説きますか。

「ジムに通うのが趣味で」と言っても、彼女たちの心には響きません。「筋肉は好きだけど、筋肉だけでは生活できないわ」なんて思われてしまうかもしれません。というのも、この女性のニーズは「経済力があるかどうか」ですから。やはり「一流企業の研究所勤務なんだよねー」などといった方がいいです。

ここで、「ん?」と思った人もいたことでしょう。
そうです。
たとえば「筋肉ムキムキだけど、不安定な職業」なら、どう頑張っても、上記1の子を口説き落とすことができないのです。 こういう男性ならば、上記2の女性を探した方が効率的です。
※)不可能とは言いませんが、かなり苦労します。

同様に、「筋肉ムキムキだけど、不安定な職業」の男性は、上記2の女性でも「細身が好み」の女性は、口説き落とすことができません。上記2のうち、自分のスペックを好む女性を探した方が効率的です。

要は、口説くのにも、自分と相手との「相性」があるので、相性がいい女性を口説けということです。

話を元に戻します。
これが編集者の思考パターンと、どう関係するのか。

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編集者の思考パターン

編集者は、同じ「本を作る」という仕事を選んでいますが、私は、以下の2つに大別できると思います。

<1>
本は売れるかどうか、とどのつまり「増刷がかかりまくるかどうか」が大切だよねー
→本が売れる見込みが、かなり高い人が好み

<2>
本作りは、やっぱ、ドキドキしないと!
→ドキドキする出版企画が好み

※)出版不況も相まって、1が多数を占めますし、そもそも出版もビジネスなので、1が多数派ではないでしょうか。

しかも、編集者によって、好みはバラバラ。

同じ「本が売れる見込みが、かなり高い人が好み」でも、「すでにベストセラーを連発している著者」が好みの人もいれば、「本を出版したことがなくても、顧客が多数いる人に執筆依頼を出す」のが好みの人もいれば、「今、ベストセラーになっているのと似た本を作ることができる人」がいいと思っている人もいます。

同じ「ドキドキ」を求める人でも、「人柄」にドキドキする人もいれば、「これで世を変えれるかもしれない」など企画にドキドキする人もいれば、「プロフィール」にドキドキする人もいます。

先程のアラサー・アラフォーの婚活女子の話と似ていますよね。
だから、編集者の口説き方も同じだと私は思います。
では、どうすれば、編集者を口説くことができるのでしょうか。
アラサー・アラフォーの婚活女子を口説くときを思い出してください。

「ニーズ」に合致した口説き文句を言えばいいのですね。

上記1のタイプの編集者を口説くには、優先すべきは「本が売れる見込み」ではないでしょうか。だから、「数値」を出さないと駄目ですよね。たとえば以下。

・セミナーの受講者が5千人を超えました。本を出版すれば、セミナーのテキストとして使います。
→本を買い取れば、さらに出版の確率は増加しますが、その話は別のページにあります。

・今、ベストセラーの本が出ていますが、別の切り口で同じような本を出せます。
→ただ、企画が優れているだけだと、編集者は馴染みのライターにその企画を渡してしまうかもしれません。その話はまた今度。

・この本の需要は5万人です(根拠の資料と共に)
→たとえば、一昔前ならば、facebook本。「facebookの市場規模は××万人で、今後は……だから、本を出せば××冊は売れると予測できます」などと出版企画に書いていれば、きっと訴求できたはずです(たぶん)。

数値(本の売上数)が大きければ大きいほど、上記1の編集者だと、心は動きます。

上記2の編集者はどうでしょうか。
ドキドキを求める編集者には、やはり、ドキドキさせないとダメです。
どうやってドキドキさせるのかは、その人によりますが、「著者のプロフィール」に、ドキドキを感じる編集者が多いように思います。「この人、出版企画はダメだけど、プロフィールが面白いから、一回、会ってみよう」と思うようです。

これで、編集者を口説くとき、何を強調しないとダメなのかわかったのではないでしょうか。

編集者との相性もあるので、断られても諦めてはいけない

さて、婚活女子の話を思い出してください。
「相性」がありました。
編集者も同じです。
「数値(売上数)」に心が動いても、「そのテーマ、ウチ向きじゃないんだよな」と思われて、断られることもありますし、「プロフィールを見ると面白そうだけど、確実に数字が出ないし」と思われて、断られることもあります。

もっというなら、売れている著者に執筆依頼を出している編集者に、いきなり新人が「本を出せば売れる。本を出したい」と口説いても、「コイツ、本当に最後まで本が書けるのか?(途中で挫折する人も多いです)そんなリスクをおかさなくても、いつものように売れている著者に依頼すればいいや」などと思われて、断られることもあります(たぶん)。

だから、自分と相性がいい編集者を探すのも重要だと思います。

一回、「売れないよ」と断られても、売り込み方が間違っていないならば、他の編集者にあたることも大切なのです。「こんなの売れないよ」と思われて、不採用になった出版企画が、他の出版社では本になって、ベストセラーになったって話も聞きますし、実際、私もそうですから。

ちなみに、理想は「両方」持っていることです。
売れる見込みも高く、ドキドキできるものだと、確実に本を出版できます。
※)もしそういうものがあれば、メールください。私が担当編集者にメールしておきます(笑)

あと、「とにかく経済力!」と言っていた婚活女子が、貧乏だけど夢はあるという男性と結婚することがあるように、絶対的なものではなく、あくまで傾向ですので、あしからず。

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