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ビジネス書、実用書を出版する方法

ビジネス書、実用書の出版は、それほど難しいわけではありません。
なのに、なぜ、出版に苦労するのか?
それは、ズバリ、ポイントを外しているからだと思います。
ポイントとは「実績もしくは取材」「市場のパイの大きさ」「出会い」です。
どういうことでしょうか。

実績もしくは取材

たとえば、以下の書籍があったとします。

<実績なしの著者>
「20歳で1億円稼ぐ方法 by ニートやっている中高年」

お金を払って買おうと思わないですよね。
きっと「まずは、オマエが稼げよ」と思うことでしょう。
では、以下だと、どうでしょうか。

<実績ありの著者>
「1億円稼ぐ方法 by 20歳で1億円稼いだ著者」

<取材>
「20歳で1億円稼ぐ方法〜20歳で1億円稼いだ人、50名に取材してわかった真実 by ライター」

お金を払う価値が出てくるのではないでしょうか。

「なぜ、出版できないのだろう」

スゴイ、悩む人がいるようですが、読者の立場に立てば、なぜ出版できないのか、わかるのではないでしょうか。

ビジネス書、実用書で本を出すには、「実績」もしくは「取材」が必要なんですね。

ビジネス書、実用書などの出版は、たとえるならば、「実績」という、見えない鎖でつながれているようなものです。基本、その鎖の範囲の中でしか、出版できません。

でも、鎖の外でも(実績がなくても)、出版する手段があります。
それが、取材です。
ただ、お金と時間をかけて取材しても、必ず出版できるとは限らないので、取材はリスキーなのですが。

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市場のパイの大きさ

実績があっても、取材しても、本にならないこともあります。
これも読者の立場に立つと、簡単にわかります。
たとえば、以下の本、買いますか?

<実績がある著者>
「熱帯魚のフグを長生きさせる方法 by 水族館勤務の獣医師」

<取材>
「熱帯魚のフグを長生きさせる方法 by 熱帯魚のプロブリーダー100名に聞いた方法」

きっと、ほとんどの人は買わないことでしょう。
だって、熱帯魚のフグを飼っている人は、レアですから。
だから、こういう本を出版したところで、ほとんど売れないので、出版社は乗り気にならないのでしょう。
つまり、パイが小さな市場だと、実績があっても、出版できないことがあります。
※)ただ、専門誌を発刊している出版社に売り込めば、ひょっとして、この手の出版企画は通るかもしれませんし、別のページで書いた、志の熱い編集者に会えば、出版できるかもしれません。

ちなみに、出版社は、市場のパイの大きさは「類書」で判断していることが多いです。
つまり、「売れている類書がある=市場のパイが大きい」と判断するようです。

実績って、何?

「実績」って、一言でいっていますが、実は、実績は「見せ方」次第で変わります。
見せ方とは何か?
その基本は、以下に書きました。
※)情報の出し方を工夫して、文章を書く

一例をあげれば、わたしのマスコミ実績です。
これも、見せ方を工夫していますよね。
何を工夫しているのか、わかりますか?

<マスコミ実績、掲載暦>
※)順不同
・日本テレビの「PON」(情報番組)
・写真週刊誌FLASH
・週刊SPA
・iPhone 英語勉強法、多読、多聴トレーニング
・R-25
・日経ネットナビ

「時系列」を抜いているのですね。
取材があっても、1年に1回くらいです。
店でたとえるなら、1日にお客が1人しか来ない閑散とした店なのです。
そこで、下記のように工夫します。

1日に1人しか訪れない店

こう書くと、寂しい感が拭えません。
そこで、「時系列」を抜くわけですね。

(換算すると)10年で3650人しか訪れない店
→3650人、訪れた店です。

ウソじゃないですが、凄く見えてしまいます。
もっと、煽ると以下になります(ただ、私は、ここまではしないですが)。

3650人、訪れた店です。
→3650人に、愛された店です。

「アンケートで99パーセントが満足」などとすれば命題になってしまいますが、「愛された」だけだと命題じゃないので、基本、証明できません。
※)命題とは?

このようにして、「実績の見せ方」を工夫する必要があります。
ただ、実績があるからといって、必ずしも本を出せるわけではありません。
企画の切り口がモノをいうときもありますし、著者が出したいものと、編集者が求めるもののギャップがあるときもあります。あとは出版社のカラーもあります。

編集者との出会い

「なんで、オレより実績を出していないのに本を出せているんだよ」

そういう声を聞いたことがあります。
実際、著者以上の実績がある人は、ゴロゴロいます。
「最強の実績」がある人が、なぜ出版できないのか。
その答えは簡単です。
「編集者との出会い」です。
編集者は、必ずしも、最強の実績のある人を探し出して、本のオファーを出すわけではないので、自分で編集者と出会う機会を作る必要があります。
※)あとは、最強の実績がある人が単純に本を書かないっていうこともあります。

出会いって何?

あなたが有名人ならば、単純に編集者に会えば、出版できることでしょう。だって、編集者はすでに、あなたについて色々と情報を持っているわけですから。
でも、普通は、知名度はありません。どういう実績があって、どのようなことを執筆できるのか知らせる必要があります。だから、単純に編集者に出会えばいいわけではなく、前回に書いた編集者の心理を考えながら、売り込む必要があります。

つまり・・・

プロフィールを工夫して、市場のパイが大きなテーマで、編集者に会う機会を作れば、本の出版ができるということです。

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