商業出版が決まった後の流れ
商業出版執筆が決まった後、どういう流れになるのでしょうか。
ここでは、商業出版が決まった後から、本が発売されるまでの流れを紹介しています。
※)出版社、編集者によって異なりますので、参考程度に留めておいてください。
打ち合わせ
編集者と打ち合わせをします。
打ち合わせの名目は、一応、「これからどのような原稿を書くのか」という方向性の確認となっていますが、顔合わせの要素が強いように感じます。
ちなみに、このときの打ち合わせのメンツは、デザイナーなど本の制作メンバーがいる場合もあれば、編集者とふたりだけの場合もあります。打ち合わせをせず、メールだけのやり取りで、結局、顔を合わせない編集者もいます。
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原稿の執筆開始
原稿を書いていきます。
顔を合わせての打ち合わせを繰り返しながら原稿を仕上げていく編集者もいれば、顔を合わせることなく、メールで原稿のやり取りで進めていく編集者もいます。
なお、はじめての付き合いの編集者の場合、「第一章ごと」のように区切りのいいところで原稿を提出するようにいわれます。すでに付き合いのある編集者(二冊以上の編集者)の場合、納期までに原稿を送信すればいいこともあります。
ちなみに、原稿は、テキストやwordで作成します(編集者によって異なります)。
初校、再校、念校
原稿を送信してしまえば、あとは特段することはありません。
しばらくすると、「ゲラ」という紙が郵送されてきます。ゲラとは印刷する前の原稿のことです。
ちなみに、私の場合、字が汚くて読めないためか(笑)、複製のゲラが郵送されてくることが多いです。
初校
初校のゲラは、納期に余裕があれば完成度が高いですが、納期に余裕がないときは、本文がはみ出ていたり、図が欠けていたり、不完全な状態です。編集者に送信した原稿は編集者の手が入っているため、流れがおかしくなっていないか、間違えて修正されていないか、初校ゲラを見ながら確認します。
初校ゲラを確認すれば、出版社に郵送します。
再校
再校のゲラは、ほぼ、そのままの形で本になります。初校ゲラを修正した部分がきちんと直っているかなどを確かめます。
再校ゲラを確認すれば、出版社に郵送します。
念校
念のために、ゲラを確認します。それが念校ゲラです。しかし、ここは省く出版社も多いです(郵送もしてきません)。
念校ゲラを確認すれば、出版社に郵送します。
本の発売
本が発売されます。
本が売れなければ自費出版と変わりないので、本を売る必要があります。
本が発売されたときが本当のスタートなのです。