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本と電子書籍

漫画を描けば、集英社、講談社、小学館に持ち込みますよね。
なぜ、出版社に持ち込むのか。
理由は簡単。

これらの出版社は、それぞれジャンプ、マガジン、サンデーと、超有名な週刊誌を発刊しているからです。これらの雑誌に漫画が掲載されると、一気に知名度があがります。

というわけで、なぜ「物書き」「漫画家」などの「作り手」よりも、「出版社」の方が立場が強いのか。

それは、雑誌などを発行しているからですね。
正確にいえば、出版社が「取次ぎ→全国の書店」という販路を持っているためです。
※)販路を持っていない弱小の出版社にも、「本を出したい」という人が殺到するのは、大手の出版社が「本の出版=全国に広まる=名誉がある」というイメージを産み出しているためだと思います。

だから、ライター、イラストレーター、デザイナーなどにかかるコストをかなり低く抑えることで利益を出している出版社にも、「書きたい」「描きたい」という人が現れるのです。
※)「激安賃金で働く→出版社が本を全国にバラまいてくれる→それで有名になって儲かる」という流れもありますから。それに、「激安賃金どころか、お金を払って本を出す→本業で儲ける」パターンもあります。

世の中、「販路を持っている人」「集客ができる人」のところにお金が集まる仕組みなのです。
それ以外の人たち――販路、集客力がない人たちは、搾取されるだけなのです。
※)よく「大手に搾取される」と聞きますが、大手だから搾取できるわけではなく、大手が販路をおさえているがゆえに、搾取できているのですね。

だから、販路をつくる――ネットでいえば、ネット集客がキモです。
さて、話が少し逸れたので、出版の話に戻します。

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なくなりつつある出版社の強み

最近、ドンドン、書店が潰れていっています。
つまり、出版社が強い立場でいられる理由――「販路」がなくなってきているわけですね。

しかも、スマホを使う人が増えていて、電子書籍を購入する人たちも増えているようです。それに呼応するように、電子書籍のパブーがamazonのkindleストアなどに対応したりしています。
パブーは誰でも電子書籍をつくって、販売できますので、まさに「誰でも出版できる状況」「大勢が電子書籍を買う状況」になってきています。

要は、電子書籍の販路ができあがりつつあるのです。
そうすると、益々、書店は潰れていって、出版社の販路は弱体化していきます。

結果、「出版=全国に広まる=名誉」というのさえも、成り立たなくなる未来が来るでしょうし、何より、出版社から本を出したいという人さえもいなくなる、つまり、書き手もいなくなる日がくるでしょうね。

ただ、現状では、やはり「取次ぎ→全国の書店」の販路は、まだまだ強いです。書店も頑張っているようですしね。
それに比べて、電子書籍の販路は、かなり弱いです
※)オンライン出版も同じく販路は、かなり弱いです。
※)電子書籍で、お金を稼げているのは、ぼったくりの情報起業家と、有名な作家だけです。

だから、まだまだ当分は「紙の出版はスゴイ」という世の中が続きそうです。

ちなみに、わたしは語学(英語)の販路があるので、とある出版企画は電子書籍にしようと思いはじめています。ネットの販路があるので、出版するよりも実入りがいいですし。
もっとも、電子書籍よりも、無料でネット公開して、広告掲載する方が実入りがいいんですけどね(ネットは細く長く続きますから)。

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