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なぜ出版記念セミナーやパーティーをするのか

なぜ出版記念セミナー、パーティーをすると思いますか?

出版は人生で一回。
だから、日ごろからお世話になっている人たちを呼んで、盛大に祝うのではないか。

このように思ったかもしれませんし、実際、このような理由で出版記念セミナーやパーティーをする人もいると思いますが、わたしの考えはちがいます。
それでは――。

出版記念セミナー、パーティーをすると、あちこちのブログ、メルマガ、メディアなどで取り上げられて、多くの人が「これだけ騒がれている人の本ってどんなものだろう」と思い、本が売れる

このように考える人もいることでしょう。
確かにこれこそが、本来の出版記念セミナーやパーティーの意義なのかもしれません。
しかし、ふつうの人が、出版記念セミナーやパーティーをしたところで、どこも取り上げてくれず、多くの人に本の存在を知らしめることができません。
だから、販促という意味で出版記念セミナー、パーティーをしても思うほどの効果は得られないと思います。

では、なぜ出版記念セミナー、パーティーをするのか。
それは「人脈構築」「ブランディング」「販促材料の制作」の3つが同時にできる貴重な機会だからです。

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人脈構築

出版記念セミナー、パーティーをすれば、おそらく担当編集者は来てくれると思います。盛大なものになれば、面識のない他社の編集者も来るかもしれません。
それ以外にも、いろいろな人がきます。
つまり、人脈ができるわけですね。
単なる人脈構築の機会ではありません。
仮にあなたが出版記念セミナー、パーティーをすれば、参加者は、著者としてのあなたに会いにくる、つまり、強い立場で人脈を構築できるのです。どういうことか。

有名著者の出版記念パーティーに参加したとしましょう。
参加者の大半、特に面識のない編集者は、有名著者と話をしようと思って参加しているので、そこに、あなたが参加して人脈を築こうとしても、相手にしてもらいにくくなります。
弱い立場での人脈構築になってしまうのですね。

だから、出版記念セミナーやパーティーでの人脈構築が重要というわけです。

ブランディング

(事前にネットでの人脈を築いておく必要がありますが)出版記念セミナー、パーティーをすると告知すれば、あちこちのメルマガやブログで取り上げてもらえます。
それがメディア関係者、編集者の目にとまり、「これだけあちこちで騒がれる人ってどんな人なのだろう」と参加することもあります。
そうなれば、どうなるのか容易に想像できるのではないでしょうか。
ただ、これは一部の人の話。

一般人の場合は話は別です。
ネットでブランディングしている人たちのホームページやブログを見ると、大勢の人の前で講義している写真を見かけることがあります。
この写真を見れば、「なんかスゴイな」と思うのではないでしょうか。

しかし、実情は、知人を動員しているだけだったり、お金をかけて有名人をゲストで呼んでそのゲストを目当てに人が集まっているだけだったりすることが多々あります。
要は「スゴイ人」ではないのですね。
それなのに「スゴイ人だな」と思わせる「多くの人の前で講義をしている写真」の力は大きいといえます。

さて、今、あなたが「セミナーをする」といえば何人集まりますか。
100名集められるのなら、ぜひ、本を出すべきです。簡単に出せます。
たいていの人は「ほとんど集まらない」「知人にも頼みにくい」ではないでしょうか。
だから、ブランディング目的の写真を撮りたくても撮れないわけです。
しかし、人生に一回限りの出版記念だと、知人に頼みやすくなるのではないでしょうか。
また出版記念セミナーやパーティーには、たいてい担当編集者がいるので、その編集者と知り合いになりたい、ライター志望の人も参加してくることもあります。
つまり、出版記念と銘打てば人が集まりやすくなるわけですね。

販促材料の制作

出版記念セミナーに限った話ですが、講義を録音したり、(コストをかけられるのなら)録画して、あとで、たとえば「無料メルマガに登録すれば、セミナーの音声を無料プレゼント」などと販促材料として使えます。
これだけでも、出版記念セミナーをする価値があります。

それ以外にも「記念」という意味合いもある

出版する機会は、人生のうち、限られるほどしかありません。
また一般の人にまで「著者」として知られるのは、ほんのごく一部の人だけです。だから本を出したところで、最初はちやほやされてもすぐに忘れ去れてしまいます。
つまり、出版記念パーティーやセミナーは「記念」になりますし、懇親会で本の著者として、奉られる?のを味わうことができます(本を出した直後しか味わうことができません)。

なぜ、出版直後なのか?

出版記念セミナーやパーティーは、本が出た「直後」にする必要があります。なぜか。
それは、本には「鮮度」があるためです。
出版して時間が経ってからだと鮮度が落ちてしまって、出版記念セミナー、パーティーに人が集まらないのです。

ちなみに、有名な人たち、売り出すために大金をかけられる人たちは、話題になる新刊のうちにマスメディア対策などさまざまな対策をたてています。
出版記念セミナー、パーティーもその一環なので、出版直後でないと都合が悪いわけですね。

処女作だと先を見渡せない

本を1冊仕上げるのには多大な労力がかかります。
だから、処女作を書いている最中は、執筆することだけで精一杯で出版記念セミナーやパーティーのことまで頭がまわらないようです。
というより、そもそも、ここまでで説明したことなんてまったく知らない人が大半です。
だから、一冊出しただけで消えていきます。

担当編集者が「次回作をお願いします」と言ってくる場合もありますが、次回作を出したくても担当編集者がOKを出さないこともあります。
こうやって人脈を築いたり、ブランディングしたりすることで、出したい本を出せるようになるわけですね。

出版すれば、出版記念セミナー、パーティーをしましょう!

というわけで、出版が決まれば、執筆しつつ、出版記念セミナー、パーティーの準備もしておきましょう。
たとえ集客ができなくても、知人、サクラを動員してでもする価値はありますよ。

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