実売数と保証部数
本の印税の支払方式が「実売数」のとき、「保証部数」というのを見かけます。保証部数とは、一体、何なのでしょうか。
保証部数とは、全く売れないときを回避するためのもの
本を書くのには、労力がかかります。人によって、また本の内容によって異なりますが、本を1冊書くのに、大体、3ヶ月はかかるといわれています。
3ヶ月かけて本を書いたのに、印税収入が0円だと、なかなか辛いものがありますし、そうなると、有能な「書き手」はいなくなってしまいます。
そこで、「実売数」での印税の支払いのとき、「保証部数」を設けている出版社もあります。保証部数とは、全く本が売れなかったとしても(すなわち、実売数0冊)、保証した部数の印税は支払うというものです。
たとえば、実売数の契約で、保証部数が3千冊だと、印税の支払いは以下のようになります。
(例)本の価格1000円、実売数に対する印税が10パーセント、保証部数3千冊のケース。
■実売数:0部〜3000部まで
・1000円×10パーセント×3千部(保証部数)=30万円。
■実売数3001部以上
・1000円×10パーセント×実売数
保証部数の30万円は貰えるので、書き手も、収入が0円という事態にはならないわけです。