商業出版と自費出版で、乗り越えなければならない「壁」
商業出版は、多くの人が考えているほどの影響力はないと書きました。
今回は、商業出版と自費出版にかかる労力、コストの話について書きます。
※)商業出版しても、思うほどの影響力もなければお金儲けもできない
商業出版でも自費出版でも、本を出版するまでには、乗り越えなければならない「壁」があります。
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商業出版で乗り越えなければならない「壁」
商業出版で乗り越えなければならない「壁」は以下。
1.編集者を見つける
2.企画会議に通る出版企画を練る
3.本を書く
これら全てを自力ですることも可能です。
自力だと、コストは最小限に抑えられますが、多大な「労力」がかかります。
「労力」とは、すなわち「コスト」。
※)たとえば本の出版のために週に25時間、労力をかけたとしましょう。その時間で別の仕事をすれば、週に「25時間×時給」だけの収入が入ってきます。つまり「労力」は「時間」に、「時間」は「お金」に換算できます。
労力だと、商業出版の大変さがわかりませんので、1から3のすべてを他人任せにしたとして「商業出版のコスト」を算出してみましょう。
丸投げだと、1と2をあわせて、40万円ほどはかかると思います。
3の労力が凄まじいです。本一冊に20万字ですから、1文字あたり3円として、60万円ほどでしょうか。
すなわち、商業出版するには、100万円ほどのコストがかかります。
※)参考までに、自力で商業出版を目指す場合、どのくらいのコストがかかるのか算出してみました。
■1:出版記念パーティーに参加したり、出版セミナーに参加したりします(詳しくは別のページにて)。もちろん、一回、参加しただけでは、いい編集者には出会うことができませんので、何度も参加する必要があります。
■2:自分で出版企画を考えてもいいのですが、出版業界で働いた経験などがないと、まず、通りません。出版企画の作り方を教えてくれる出版セミナーに参加したり、専門の業者に頼むのが現実的です。その場合、大体、3万円ほどでしょうか。
商業出版で乗り越えなければならない「壁」
自費出版で乗り越えなければならない「壁」は以下。
1.本を書く
2.お金を支払う
1ですが、商業出版よりも楽です。自費出版は、基本、何でも書けますからね。だから、商業出版のコストを割り引いて、1文字あたり1円として、20万円ほどでしょうか。
2ですが、格安の出版社を使えば、30万円ほどです。
すなわち、自費出版するには、合計50万円ほどのコストがかかります。
※)ちなみに、自費出版の「2」ですが、以前は100万円、200万円ほどのお金がかかっていました。だから、「自費出版は話しにならない」状況でしたが、今は格安の自費出版がありますので、コスト・労力面で、自費出版も考慮する価値が出てきました。
商業出版には印税がある?
「かかるコスト、労力はわかった。でも、商業出版には印税があるよね?」
そう思われたかもしれません。
しかし、商業出版するにあたり、印税などの「条件」はさまざまです。
次回はその辺の話を書きます。