あの人の本はなぜ売れたのか?(広告の力)
このページにあることは、完全に「噂話」です。
ただ、出版関係者から聞いた話で、しかも複数の人から聞いたので真実だと思います。というわけで――。
あの人の本は、なぜ売れたのか?
それは広告に莫大なコストをかけたためです。
ビジネス書で有名な著者4名の話
ビジネス書で有名な著者4名の話ですが、以下とのこと。
・ある人:本を出すと莫大な広告費を投入。1000万円くらいかけたこともあるとのこと。これは本人が色々なところで話しているそうなので真実だと思います。
・ある人:それに近い広告費をかけているとのこと
・ある人:処女作のとき、初版印税のすべてを広告費にかけたそうです。
・ある人:印税をすべて、広告費にかけたそうです。600万円ほどという噂です。
いずれの人も、本を出版して有名になれば本業でも潤うので、ここまで広告費をかけたのでしょうね。
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リストをつくって、何度も増刷して広告費を回収した人
詳しく言うと誰のことかわかってしまうので、「たとえば」、mixiの本を出したとしましょう。
※)もちろん、mixiの本ではありませんし、広告をうったのもmixiでありませんので、あしからず。
その人は、mixiの本を出す前後で、やはり広告をうったそうです。費用にすると、数十万円。個人にしては大金です。その大金を、どこに投入したのかというと、mixi。mixiのユーザーなら、高確率でmixiの本を購入するという狙いだったようです。
ただ、さすが情報起業家だと思ったのは、単に本の宣伝をしただけではなくて、リストをとったところです。つまり、本を出版する前後でmixiに広告してリストをとって、そのリストに本を売るために働きかけたようです。
でも、なぜ、単に本の広告をするだけではなく、わざわざリストをとったのでしょうか。
本を出版しても著者に入ってくる収入は微々たるものです(商業出版しても「赤字」か「格安の労働」になる)。だから、セミナーをしたり関連商品を販売したりすることで利益を出そうとしたのでしょう。
50万円をかけてmixiに広告をうつ → 代わりに3000人のリストを得る → 3000人に本を売ろうと働きかけるのと同時に、本の内容に関するセミナーなどを開催 → 本は増刷。100万円の印税が得られる。総計50名が1万円のセミナーに、3回、参加。150万円の利益が得られる。
※)単に商業出版しただけなら、利益30万円だったのが(30万円もあくまで例)、250万円の利益になる
これでも、まだそれほど大きな利益にはなっていませんが、再び本を出すときにリストがあれば同じことができますので、リストとりをすると効果的なのです。
※)リストとは、見込み客の個人情報のこと。たとえば、メールアドレスや住所のことです。メールアドレスに、DM(ダイレクトメール)を送信するわけですね(リストをとるときに、あらかじめ承諾を得る形にしないといけませんが)。
成功の陰には失敗あり
成功の陰には失敗があります。
広告をうったからといって、必ずしもうまくいくとは限りません。
広告をうつのは、博打でもあるのです。