あの人の本はなぜ売れたのか?(顧客がいる人や媒体の力)
有力なネット媒体 を運営しているわけでもないのに、とある人の本が売れたことがありました。なぜ、本が売れたのでしょうか。
それは、流行と「顧客がいる人や媒体の力」でした。
顧客がいる人や媒体の力とは一体、何なのでしょうか。ここで具体名を出すと問題がありそうなので、仮名で説明します。
※)ネット媒体の詳細は、ネット媒体の種類とその特徴、ネット媒体の影響力をご覧になってください。
「公式本」の地位
かなり昔の話ですが、ブログのマニュアル本(ブログで記事を書いたり、記事を公開する手順などが掲載されている本)がヒットしました。なぜ、ヒットしたのかというと、発刊された後、ブログサービスにて公式本として紹介されたためです。
「ということは、出版社もしくは著者とブログサービスに何らかの関係があったのではないの?(つまり、ブログサービス側が著者か出版社に執筆を依頼したりしたのではないのかということ)」と思われるかもしれませんが、関係はなさそうでした。本を出版する許可をもらうときに、ついでに「公式」の地位を得たのでしょう。
だから、莫大な数のユーザーに本を告知してもらえて、本が売れたのだと思います。でも、なぜ、公式の地位を得ることができたのでしょうか。
当時、amebloのように「公式」をもらいにくいブログサービスもあれば、ユーザー数は多いのに、出版とは無縁のブログサービスもありました。著者は、出版とは無縁のブログサービスに声をかけたようです。
つまり、莫大な数のユーザーを抱えるサービスの本をつくれば、そこで紹介してもらえて、ベストセラーになる可能性もあるのです。
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「顧客」を持っている人たちを動かした例
今でこそ、情報起業家が本を出版するのは当たり前になりましたが、2005年当時は違いました。当時も、情報起業家は莫大な数のユーザーを抱えていたのですが、商売のやり口が汚いため、相手にする出版社はいませんでした。
しかし、とある情報起業家が出版。
莫大な数のユーザーを抱えていたため、瞬くまにヒット作になりました。
出版不況ですし、また情報起業家の書籍を扱う編プロまで現れて、情報起業家によるベストセラーが次々に生み出されていったのです。
そして、2008年。わたしは様々なネットビジネスのノウハウを掲載した本をつくりたいと思い、「時給106万円!ネットで儲ける3つの戦略」を企画しました。人脈を使って、まっとうに商売している情報起業家にも執筆してもらうことができました(お陰で、アフィリエイトだけではなく、情報起業のノウハウも掲載された「濃い」本にすることができました)。執筆だけではなく、販促も手伝ってもらったところ、一週間ほどで200冊ほど売ました(一週間の期間を作りましたが、実質は1日で200冊、売り上げました)。やはり顧客を抱える人を動かすと本が売れると実感した次第です。
メルマガの販売協力
メルマガを運営していると、同じメルマガの発行者から「本を出版したので、メルマガで紹介してほしい」と依頼されることがあります。その代わりに、わたしのメルマガを、その人のメルマガで紹介するなどの「対価」を提示してきた人もいれば、単にお願いしてきただけの人まで様々いました。
何度かこういうメールを送りつけてきた人のメルマガを見ると、やはりそこそこ売れていたようです。
結局、こういう人たちは、他のメルマガの読者目当てで、メルマガ発行者に無差別でメールしているのでしょうね。
これも顧客がいる媒体の力を利用した例ではないでしょうか。